鶴田誠 作 Benedid1812 装飾モデル
前回記事で少し触れた19世紀ギターです。(写真の点数が多いので、普段よりサムネイルが小さめです。画像をクリックすると大きな写真を見られます。)
タイトルを見て「ああ、あの楽器か」と思った方も多いでしょうね。

19世紀ギター Josef Benedid1812 装飾モデル
鶴田 誠 2008-2009年作
弦 長 ;640mm
表面板 ; スプルース
裏・横板 ; スパニッシュ・シープレス(いい香がするんですよ)
私としては久しぶりの新作楽器です。
以前から
○ムスタッシュ(ブリッジ両端)は唐草模様か花柄
○フラッシュボード・タイプ(指板と表面版が同じ高さ)
○木ペグ
という、バロックギターからそのまま6単弦ギターになったような19世紀ギターを探していました。
今回入手した楽器はコピー楽器という点を除けば上記の条件を全て満たすどころか、美しい装飾まで入っています。
オリジナルの楽器は右の写真。
(鶴田氏のご好意により掲載させていただきました。)
複弦6コースという、数少ない貴重なギターです。
Josef Benedid は18世紀終わりから19世紀初めにかけて、スペインのカディスでギター製作をしていた人で、息子たちもギター製作家になっています。
また、同時代にやはりカディスで6複弦ギター製作をしていたJuan Pages とともに、最も早い時期にファン・ブレイシング(扇形力木)を採用した製作家としても知られています。(当時のギターはバロックギター同様、 木目方向にほぼ垂直な数本の力木が一般的)
サウンド・ホール周辺はドーナツ型の牛骨で装飾されています。

一見地味ですが、実は大変な手間ですよね。
美しいブリッジ周辺。

ブリッジ下の装飾はフラッシュボード部同様、象嵌細工です。
この楽器の顔と行ってもいいでしょうね。
フレットは金属製のバーフレット(薄い板状のフレット)。

この辺りも鶴田氏の拘りの表れでしょうね。
裏から見たところ。

一見、フラメンコギターと間違えそうです。
ヒール(ネックと胴体の継ぎ目)の形は現代のギターにそっくりですね。
大先輩のジェルマンさんと。

弦長は両者とも同じ。ボディー・サイズはベネさんの方が少し大きいぐらいです。
よく似たサイズですが、各部のバランスは明らかに異なりますね。
この楽器は、元々はオリジナル通り6複弦として2008年に製作されたギターですが、鶴田氏自身によって6単弦にコンバートされ、今年の「TOKYOハンドクラフトギターフェス」で公開されました。
元々の楽器の製作過程は鶴田氏のホーム・ページで見ることができます。
19世紀ギターや当時のギター製作家については、こちらのサイトもご参照ください。
鶴田氏の19世紀ギター・ページ
http://www.crane.gr.jp/19th_Guitar/index.html
19世紀ギターのサイト
http://www.earlyromanticguitar.com/
上記サイトからリンクされたBenedidの記事
http://musicologia.uchile.cl/documentos/2001/guitarra/guita.htm
カディスのギター製作家
http://www.zavaletas-guitarras.com/files/zcadiz.htm
上記サイトの親サイト(スペインのギター製作家について知ることができます。)
http://www.zavaletas-guitarras.com/
音の方は?
もう少し指が慣れたら動画をアップしますね。
タイトルを見て「ああ、あの楽器か」と思った方も多いでしょうね。

19世紀ギター Josef Benedid1812 装飾モデル
鶴田 誠 2008-2009年作
弦 長 ;640mm
表面板 ; スプルース
裏・横板 ; スパニッシュ・シープレス(いい香がするんですよ)
私としては久しぶりの新作楽器です。
以前から
○ムスタッシュ(ブリッジ両端)は唐草模様か花柄
○フラッシュボード・タイプ(指板と表面版が同じ高さ)
○木ペグ
という、バロックギターからそのまま6単弦ギターになったような19世紀ギターを探していました。今回入手した楽器はコピー楽器という点を除けば上記の条件を全て満たすどころか、美しい装飾まで入っています。
オリジナルの楽器は右の写真。
(鶴田氏のご好意により掲載させていただきました。)
複弦6コースという、数少ない貴重なギターです。
Josef Benedid は18世紀終わりから19世紀初めにかけて、スペインのカディスでギター製作をしていた人で、息子たちもギター製作家になっています。
また、同時代にやはりカディスで6複弦ギター製作をしていたJuan Pages とともに、最も早い時期にファン・ブレイシング(扇形力木)を採用した製作家としても知られています。(当時のギターはバロックギター同様、 木目方向にほぼ垂直な数本の力木が一般的)
サウンド・ホール周辺はドーナツ型の牛骨で装飾されています。

一見地味ですが、実は大変な手間ですよね。
美しいブリッジ周辺。

ブリッジ下の装飾はフラッシュボード部同様、象嵌細工です。
この楽器の顔と行ってもいいでしょうね。
フレットは金属製のバーフレット(薄い板状のフレット)。

この辺りも鶴田氏の拘りの表れでしょうね。
裏から見たところ。

一見、フラメンコギターと間違えそうです。
ヒール(ネックと胴体の継ぎ目)の形は現代のギターにそっくりですね。
大先輩のジェルマンさんと。

弦長は両者とも同じ。ボディー・サイズはベネさんの方が少し大きいぐらいです。
よく似たサイズですが、各部のバランスは明らかに異なりますね。
この楽器は、元々はオリジナル通り6複弦として2008年に製作されたギターですが、鶴田氏自身によって6単弦にコンバートされ、今年の「TOKYOハンドクラフトギターフェス」で公開されました。
元々の楽器の製作過程は鶴田氏のホーム・ページで見ることができます。
19世紀ギターや当時のギター製作家については、こちらのサイトもご参照ください。
鶴田氏の19世紀ギター・ページ
http://www.crane.gr.jp/19th_Guitar/index.html
19世紀ギターのサイト
http://www.earlyromanticguitar.com/
上記サイトからリンクされたBenedidの記事
http://musicologia.uchile.cl/documentos/2001/guitarra/guita.htm
カディスのギター製作家
http://www.zavaletas-guitarras.com/files/zcadiz.htm
上記サイトの親サイト(スペインのギター製作家について知ることができます。)
http://www.zavaletas-guitarras.com/
音の方は?
もう少し指が慣れたら動画をアップしますね。
タグ : 19世紀ギター Benedid1812
2009年名古屋リュート研究会公演
本日は3連休の初日ということで、各所で交通渋滞が発生していたことも有り、遠方からの参加者の到着が心配されましたが、無事開演することができました。
ただ1名、風邪のため不参加となってしまったのは残念です。
舞台の袖にずらりと並んだ楽器たち。

1人平均2台近くになります。これだけ並ぶと壮観ですね。
実はここに写っていない楽器も有ります。
開演前の様子。

連休ということも有り聴衆の入りが心配されましたが、なんとか席の方も埋まってくれました。
実は、名古屋大学古楽研究会の演奏会とバッティングしていたんですよね。
ジェルマンさんと two shot。

(相変わらず笑い男状態です(w )
詳しい曲目はかきとしさんのブログをご覧ください。
反省点も多々有りますが、まずは無事に終了して一安心です。
おいでくださった聴衆の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
名古屋リュート研究会の皆様、お疲れ様でした。
ただ1名、風邪のため不参加となってしまったのは残念です。
舞台の袖にずらりと並んだ楽器たち。

1人平均2台近くになります。これだけ並ぶと壮観ですね。
実はここに写っていない楽器も有ります。
開演前の様子。

連休ということも有り聴衆の入りが心配されましたが、なんとか席の方も埋まってくれました。
実は、名古屋大学古楽研究会の演奏会とバッティングしていたんですよね。
ジェルマンさんと two shot。

(相変わらず笑い男状態です(w )
詳しい曲目はかきとしさんのブログをご覧ください。
反省点も多々有りますが、まずは無事に終了して一安心です。
おいでくださった聴衆の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
名古屋リュート研究会の皆様、お疲れ様でした。
タグ : 名古屋リュート研究会 公演 リュート バロックギター
出陣準備
いよいよ明日は「名古屋リュート研究会」の演奏会ですね。
記事にはしませんでしたが、エゴーム・リュートの弦交換も数日前に済んでいます。
バロック・ギター同様キルシュナーです。
但し、低音弦は穴を広げないといけないので、巻き弦とガット弦の混在です。

セッティングはA=392Hz、ガット弦換算で
1コース 0.40mm (3.2kg)×1
2コース 0.48mm (2.6kg)×2
3コース 0.62mm (2.5kg)×2
4コース 0.79mm (2.5kg)×2
5コース 1.04mm (2.5kg)×2
6コース 1.40mm (2.5kg) 0.66mm (2.2kg)
7コース 1.55mm (2.4kg) 0.73mm (2.1kg)
8コース 1.65mm (2.4kg) 0.79mm (2.2kg)
9コース 1.85mm (2.4kg) 0.88mm (2.2kg)
10コース 2.00mm (2.3kg) 1.00mm (2.2kg)
元々はA=415Hzにするつもりでしたが、弾いたときの感触などをバロックギターと揃えるため392Hzに設定しました。これはこれで中々いい感じ。
さて、これで準備は整いました。
後は明日が来るのを待つだけです。

エゴ君とジェルマンさんも出陣待機中。 (何で「君」と「さん」なんだ?)
あ、オヤツを買っておくのを忘れた(笑
タブラチュア作り
演奏会で使用する de Visee の曲のTabを作りました。
と言っても、ただスキャンして配列を変えただけなんですが(;・∀・)
ご存知無い方に説明すると、この曲集はA5版を横向きにしたぐらいのサイズです。
大きな字のため、1ページに1曲くらいしか印刷されていません。曲によっては2ページに渡ることもしばしば。(Sanz の曲集と大違いだな・・・)
またオリジナルの曲配列は
Prelude に続いて Allemande、Courante、Sarabande、Gigue の順にレギュラー舞曲が並び、その後 Gavotte、Bouree、Menuet(I)、Passacaille、Menuet(II)という順にエキストラ舞曲が並んでいます。
要は「適当にエキストラを入れて演奏してね」という訳です。
今回の演奏では
Prelude、Allemande、Courante、Sarabande、Gavotte、Menuet I & II、 Bouree、Gigue の順に演奏しますので、ページを捲るのが非常に煩雑になります。(何で Passacaille が入ってないのかは大人の事情です)そこでスキャンしたオリジナル3ページ分をA4版1枚(これがまたピッタリなんですよ)に演奏順に並べ替えて貼り付け、右のような専用のTabを作りました。
オリジナルでは最初の Prelude で1ページ使ってますな。
(著作権の関係も有りますので、イメージが分かる程度のサイズで掲載しています。悪しからず。)
昔だったらコピーの切り貼り、もっと昔だと筆写になるのですが、こんな事が手軽にできてしまうなんて、便利な世の中になったものです。
ついでに表紙も作ったりして遊んでいます。

やっぱり表紙が無いと拍子抜けですよね。
サラバンドとブーレ ドゥ・ヴィゼ作曲
久しぶりの演奏動画です。
今回はタイトルに有るとおり、ロベール・ドゥ・ヴィゼ (Robert de Visee ; ca1650-1725)の「ニ短調の組曲」から「サラバンドとブーレ」です。
ドゥ・ヴィゼは太陽王ルイ14世に仕えたギター、テオルボ奏者です。
改めて説明するまでも無いですね。
この辺の記事とも少し関係有るかな。
この2曲は、1686年に出版された "Livre de Pieces pour la Guittare" の最初の組曲に含まれています。
ルネ・クレマン監督の映画「禁じられた遊び」の中に使われ、ドゥ・ヴィゼの曲の中でも特に有名なものとなっています。
うーーん、どうしても今のカメラだと音が硬くなってしまいますね。
もう少し原音どおりに録音できる機材が欲しいところです。
今回はタイトルに有るとおり、ロベール・ドゥ・ヴィゼ (Robert de Visee ; ca1650-1725)の「ニ短調の組曲」から「サラバンドとブーレ」です。
ドゥ・ヴィゼは太陽王ルイ14世に仕えたギター、テオルボ奏者です。
改めて説明するまでも無いですね。
この辺の記事とも少し関係有るかな。
この2曲は、1686年に出版された "Livre de Pieces pour la Guittare" の最初の組曲に含まれています。
ルネ・クレマン監督の映画「禁じられた遊び」の中に使われ、ドゥ・ヴィゼの曲の中でも特に有名なものとなっています。
うーーん、どうしても今のカメラだと音が硬くなってしまいますね。
もう少し原音どおりに録音できる機材が欲しいところです。


